DDTプロレスリング中継「ドラマティックファンタジア」神実況コンビによる Web Radio.

column

レディオ野郎

鈴木健.txtの不定期コラム

〜 第 5 回 〜

はたしていったい、いつ以来となるのやらまるで見当もつかぬほどに空いてしまった「レディオ野郎」の更新。今後も思い出したかのようになんの前触れもなくアップされると思うので、そういうものだと認識していただければ幸いです。

さて、前回は「ドラマティックファンタジア」がスタートするところまで書いた。それまで単発だったDDT中継がレギュラー化し、週一となった記念すべき第1回放送がいつの大会だったのかは、じつは憶えていない。ひとつ確かなのは、2004年3月の「審判 〜Judgement8」六本木ヴェルファーレ大会までは新藤力也リングアナウンサーと、今をときめくお笑い芸人・ハチミツ二郎さんのコンビでやっていたこと。これは私自身も一視聴者として見た記憶がある。実況・解説と明確には分けずに、2人によるコメンタリーのようなものだった。

この六本木大会ではMA(後録り)であるのをいいことに、前半の試合映像を早送りで回しそのまま放送するというアヴァンギャルドな試みをやっていた。今もこの2人で番組をやっていたら、ドラファンはまったく違うものとなっていただろう。それを思うと、ハチミツさんがプレイヤーとして今回、両国国技館のリングに上がるのは感慨深いはずだ。

そして、この次の放送分から我々に引き継がれたのだが…週プロモバイルの「熱戦譜」で調べたところ、六本木大会のあとにTV収録が入りそうな大会は3・31club ATOM、4・11Blue Field、4・18札幌テイセンホールと続いている。第1回放送は、この3つのうちのいずれかなのだ。というのも、札幌の 佐々木健介&健心 vs 高木三四郎&北斗ア偽ラ、ポイズン澤田JULIE vs HERO! のKO-D無差別級戦をやったのはハッキリと憶えているからだ。

問題は、それより前にドラファンがスタートしていたかどうか。ここの記憶が曖昧なのだ。とにもかくにも、はじまりはDDTがそんな時代の頃だった。

某日、私は三軒茶屋にあるスタジオ「NOAH」に向かった。地図を頼りに探したのだが、駅からけっこう離れていて迷った。「こんなところにMA収録ができるスタジオなんてあるのだろうか」と思いつつ、ようやく探し当てると…そこはスタジオはスタジオでも、いわゆる放送用の音録りをするところではなくバンドの練習をする方の "スタジオ" だった。

それまで、何度かMA録りをやったことはあったが、こういうスタジオを使用するのは初めて。すでに集合時間はとっくに過ぎていながら、この収録を仕切っているDDTテック・マッスル坂井がいっこうに姿を見せない。メールを投げると「すいません、映像の編集が遅れて今向かってます。あと10分ほどで着くのでスタジオで待っててください」と返信が。言われた通り中へ入り、スタジオの受付で待ったのだが、出入りするのは楽器を持ったロケンロールなミュージシャンな方々ばかりのため、明らかに音楽をやっている風体ではない手ぶらの自分が気まずいことこの上ない。

しばらく待っていると、スクターを飛ばして坂井が到着。あとで聞いたのだが、なぜ三軒茶屋のスタジオにしたかというと、単純に当時の坂井と村田さんの自宅が近いという理由だった。自宅からなのに、編集が遅れて向かっている? もちろんその時は知る由もなく、続いて村田さんが来るとなんの疑問も抱かず受付に指定されたスタジオルームへと入った。中にはレンタルのドラムセットやキーボード、そして譜面台にマイクスタンド…とてもプロレスの実況を収録するシチュエーションではなかった。(つづく)



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